Lineから個人情報が流出しているって本当?

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LINEで個人情報が流出しているって本当ですか?

2021年にLINEの個人情報が、業務委託先企業から閲覧可能な状態にあったことが判明しました。LINEから個人情報流出する可能性や、個人情報が流出しないためのコツについて解説します。

LINEは監視されている?


数年前から「LINEというメッセージアプリは内容を監視されている!」という噂がまことしやかに囁かれていました。

そんな矢先に、LINEの個人情報が、業務委託先した中国企業で閲覧可能な状態にあったことが判明し、センセーショナルに報道され、不安に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なかにはこれを機にLINEを使うのはやめた、という人もいるようです。では、LINEで個人情報が流出しているのは、本当なのでしょうか。じっくり解説します。


LINEで個人情報が流出したわけではない


LINE本社は、個人情報の一部が業務委託先の中国企業からアクセスできる状況になっていたことを認めています。

実際は、開発上必要な情報や、モニタリングされたデータには、業務上必要な人間だけが閲覧できるように限られていたのですが、その委託企業が中国の会社だったことが一番の問題でした。

中国国内にあるサーバデータは、中国政府に求められたらすべて情報を提供する義務があるからです。

また、ネット検閲も合法で行われているため、非公開であるはずのデータもある程度覗かれていたのではないか?という懸念や推測があったために、大々的に報道されました。


不正アクセスや情報漏えいは否定

しかし、LINE本社は、個人情報が流出したことについて否定しています。

LINEでは、個人情報が二か所のサーバーに分けられ、特に重要な個人情報は日本国内のサーバーに保存されています。

さらに、社内のセキュリティチームが常時監視・分析をしています。その活動上、LINEが保有している個人情報が漏えいしたり、外部からの不正アクセスされたりなどがない、ということを公開し報告しています。


サーバー設置国の公表が義務化

こうした問題があったため、日本では個人情報の保護のために、個人情報が保存されたサーバーが設置されている国を公表することを義務化しようという動きが一時ありました。
しかし、これはまだ実現に至っていません。

LINEだけではなく、もしなにかのサービスを受けるために、自分の個人情報をネットで入力する際には、その会社のプライバシーポリシー(個人情報保護方針)を確認してみましょう。


  • 個人情報を保管する会社名
  • どんな個人情報を渡すのか
  • 個人情報の利用用途

などが記載されています。

このプライバシーポリシー(個人情報保護方針)の作成は、義務ではありませんので、見当たらない会社もあるかもしれません。ですが、優良企業であれば自主的に作成しているはずです。


LINEのメッセージ内容は暗号化されている

LINEのトークや通話などには、Letter Sealing(レターシーリング)という暗号化技術が用いられています。

非常に高度な暗号化技術なので、送信者と受信者以外にはトークや通話の内容が覗き見ることができません。つまり、LINEのサーバーを直接不正にアクセスしても、中身を盗聴することはできないのです。

サーバー自体は強固に守られているので、2重に安心なのではないでしょうか。


LINEで個人情報が流出しないためのコツ


とはいえ、LINEのトーク画面が週刊誌に流出し炎上している有名人が「ハッキングされた!」などといっているのを聞いたことはありませんか?


そのため、LINEは個人情報が漏えいしてしまうものだ、という固定観念がついている人もいるようです。

LINEは、その使い方を気をつけることで個人情報の流出が起こることを防げます。
LINEを利用する上で気をつけること、そして個人情報が流出しないためのコツをお教えします。


スマホとアプリの両方にロックをかける

週刊誌などにトーク画面が流出している原因のほとんどは、スクリーンショットを何者かに撮られているからです。

もし、当事者同士にその記憶がなければ、近しい誰かがスマートフォンを勝手に触っているのでしょう。

一般人である私たちが、個人情報の流出に気をつけるのなら、まずは勝手にスマホを操作されないようにロックをかけるのが一番の対処方法です。
スマートフォン自体にはもちろん、LINEアプリにもパスコードロックをかけることができますので設定しましょう。


【LINEにパスコードを設定する方法】

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 設定から「プライバシー管理」を選択
  3. 「パスコードロック」をオンにする

※設定するパスコードの数字を二回入力して設定します。
※もし忘れてしまったらLINEアプリを削除して再インストールしなくてはいけませんので気をつけてください。

このようにパスコードを設定することで、通知の際にメッセージの内容が表示されなくなり、不意に誰かに覗かれることも少なくなります。情報セキュリティ的にも好ましいでしょう。


プロフィールは簡潔なものにするとアプリの両方にロックをかける

LINEアプリに登録するプロフィールに、電話番号以外は個人的な情報を登録しないことは案外、重要です。


名前や誕生日の登録をしておけば、あまり関わりがない人からもその個人情報が閲覧できてしまいます。

友だちに追加する人には、その情報が見られても問題がない、という考えの方も多いですが、LINEという大きな会社に預ける個人情報は少なければ少ないほどよいでしょう。


アプリからの情報アクセスの設定は拒否する

LINEのプライバシー管理画面には、「アプリからの情報アクセス」設定という機能があります。

これは、LINE以外の外部アプリに対して、アクセスの権限を与えるかどうかの設定です。

少々難しいかもしれませんが、わかりやすく説明すると、LINEに連携できるアプリゲームが多数あります。

そういったゲームには、LINE友だち内のランキング表示という機能が多くあります。友だち内で切磋琢磨するような機能です。

そんなゲームを友だちがプレイしているとしましょう。

「アプリからの情報アクセス」設定が「常に許可」状態だと、ゲームのアプリから友だちが、そういったランキングを通してLINEのあなたの名前を確認できるのです。


それはつまり、あなたがそのゲームをプレイしていなかったとしても、ゲーム会社にあなたの名前などの個人情報が、見られている可能性があるかもしれないということです。


気になるのであれば、この「アプリからの情報アクセス」の設定を拒否しましょう。


【アプリからの情報アクセスの設定方法】

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 設定から「プライバシー管理」を選択
  3. 「アプリからの情報アクセス」を開き、「常に許可」「お互いに友だちの場合は許可」「拒否」のなかから選んで設定

情報の提供の設定をオフにする

通常、不正利用の防止やサービスの改善などを目的に、位置情報等の個人情報がLINEに提供されるようになっています。

トーク画面や画像や動画などが取得されることはありませんが、個人情報の流出に対して不安に思うときは情報の提供の設定をオフにしましょう。


【情報の提供の設定をオフにする方法】

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 設定から「プライバシー管理」を選択
  3. 「情報の提供」を開く
  4. それぞれ、提供したくない情報をオフにする。

コミュニケーション関連の情報や、位置情報などがLINEで収集されないようになります。


アドレス帳の同期による友だち自動追加を避ける

「友だち自動追加」設定がオンになっていると、スマホに保存しているアドレス帳に登録されている電話番号がLINEアプリに連携されます。

まとめて友だちを追加するのには便利な機能ですが、過去1度だけ連絡を取った相手や、仕事上の人、などにもプライベートのLINEアカウントを知られてしまうので厄介だと感じる人も多いでしょう。
個人情報の流出が気になるのであれば、アドレス帳の同期はしないほうが賢明です。


【アドレス帳の同期をしない設定方法】

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 設定から「友だち」を選択
  3. 「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」の両設定をオフにする

マイQRコードを更新する

QRコードによる友だち追加機能は便利です。


SNSなどを通じて仲良くなった人とLINEで連絡を取りたいときなどに、マイQRコード画像を送り合うこともあるでしょう。

しかし、そのマイQRコードの画像が第三者に見られたり、掲示板やSNSに掲載されて広く拡散されるという可能性もあります。

「最近、知らない複数人にLINEで友だち追加されていて、なぜかわからない、個人情報の流出が心配」と言う方はこういうルートの可能性があります。

そこで、マイQRコードの画像を更新し、以前の画像を無効にしてしまう方法があります。


【マイQRコードの画像を更新する方法】

  1. 「ホーム」画面を開く
  2. 右上にある人間にプラスが書いてあるアイコンをタップし、「友だち追加」画面を開く
  3. 「QRコード」をタップし、「マイQRコード」を表示
  4. 「更新」をタップ

なお、知らない人、不審な人から友だち追加があった場合は、迷わずブロックしましょう。


端末に監視アプリが入っていないかチェックを

もし、LINEを使用している端末に、監視アプリが入っていたりすれば、上記で説明したLINEの対策は無意味です。

スマホに監視アプリが入っていないかチェックすることは、本来、LINEを使う上で最初に気をつけなくてはいけないかもしれません。

気をつけているのに、LINEのトーク画面が丸見えになっているかもしれない、という不安がありませんか?

浮気や素行の確認などで、家族やパートナーが監視アプリを使用している可能性が高いのですが、赤の他人がこっそりあなたのスマホに監視アプリを入れていることもないとは言えないでしょう。

そこで、LINEを使っている端末(スマホやパソコン)に、その端末を盗聴できてしまうアプリが入っていないかどうかチェックしてください。

簡単に監視アプリが入っていないかチェックする方法として、

  • アプリの一覧を確認する
  • セキュリティソフトで解析する
  • 端末を初期化する

という方法があります。

監視アプリがないか確かめたり、削除することができるでしょう

それでもまだ、LINEで個人情報が流出しているように感じ、監視アプリの存在が疑われるときは、端末調査を専門のセキュリティ会社に依頼することをおすすめします。


電話: 0120-239-743
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