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自分で盗聴器を探すには?
自分でアナログ盗聴器を探す方法
「盗聴器が心配だけど、いきなり専門業者に頼むのもちょっと‥‥」と思われる人は、かなり多いのではないでしょうか。
そんな時は一度、自分自身で調査してみるのもひとつの手段だと思います。
さすがにデジタル式などの複雑な盗聴・盗撮器までは発見できないでしょうが、無線式のアナログ盗聴器であれば発見する手段はあります。
ここでは普通の住宅を仮定し、市販の広帯域受信機を使って行う簡単な盗聴発見の手順を説明します。
用意するもの
自分で行う盗聴器調査に必要なのは、ハンディ型の広帯域受信機だけです。
通信販売や秋葉原・日本橋などの電気屋街で売られている実売価格2万円程度の機種を用意しましょう。
この価格帯であればどの製品を選んでも充分だとは思いますが、「1GHz帯以上までをフルカバーしている」「代表的な無線式アナログ盗聴器の周波数が最初からインプットされている」という2条件を満たすものがお勧めです。
発見手順
1 盗聴波をスキャンする
まずは受信機の電源を入れて、盗聴波スキャンを行います。
手動で全ての周波数をスキャンしても構いませんが、最初から代表的な盗聴波を登録してある受信機であれば手間が省けて便利です。
この時、自宅に電話回線があれば通話状態にしてください。登録された盗聴波を次々とスキャンしていくうちに、ある周波数になればスキャンが止まる場合があるかもしれません。
スキャンした結果、何も反応がなければ少なくとも無線式のアナログ盗聴器は動いていないと判断しても良いでしょう。
2 盗聴波かノイズか見分ける
もしも受信機の盗聴波スキャンが途中で止まれば、盗聴器の電波を受信した可能性もあります。
受信機の液晶画面を見て、受信状態を示すSメーターが最大になっているのか確認しましょう。Sメーターが弱いレベルであれば、さほど心配はありません。
微弱なノイズを拾ってしまった可能性が高いです。Sメーターが振り切れるほど高いレベルであっても、何かのノイズである可能性が残っています。受信機の音量を上げてみて、もしも自宅の生活音などが聞こえてくれば盗聴器が仕掛けられていると考えられます。
3 盗聴器の設置場所を特定する
通常の盗聴器であれば既に受信機のSメーターを振り切った状態だと思われますので、これを意図的に弱めなければなりません。
ほとんどの受信機に備わっているアッテネータ(電波減衰)機能を使うと便利でしょう。また、少し裏技的ですが、受信機のアンテナを抜いてしまっても受信感度を弱めることもできます。
‥‥こうして受信機の感度を弱めたところで、怪しいと思われる部屋を動き回ってみましょう。
部屋の特定の場所で、受信反応が強まる場所を見付けることができると思います。この周辺を念入りに探せば、盗聴器が見付かるかもしれません(偽装された盗聴器に注意)。
4 自分で調査した後の判断
自分で調査をしていて盗聴器が発見できた場合には、色々な選択肢があります。
通常であれば、盗聴器が見付かった時点で警察に連絡するというのが無難な対応です。次に、自分で撤去してしまう方法もあります。
これは盗聴器が電源コンセントに挿さっているだけという簡単な仕掛け方の時には問題ありません(ただし盗聴犯人の特定は難しくなります)。
わざわざ警察沙汰にしたくないと思う人向けの対処法です。
そして、盗聴器が電話回線上に仕掛けられているなどの複雑なケースの場合は、NTTに連絡して取り外してもらう方がよいでしょう。
また、自分で調査を行ってアナログ盗聴器が無さそうだと感じても、デジタル盗聴器や盗撮カメラなどの不安が残ることもあるかと思います。
こういった場合であれば、やはり専門の業者に依頼して念入りな調査をした方が良いかもしれません。
この他、どうしても盗聴犯人を特定したい場合は、探偵に調査を依頼するという手段もあります。
事件性が無ければ詳しく調査をしてくれない可能性が高い警察とは違い、探偵は張り込み・尾行といった手段によって盗聴犯人特定の助けとなってくれます。
‥‥このように色々な手段があることを踏まえた上で、状況や予算に応じた対策を練るのがよろしいかと思います。
まとめ 「 自分で調べるか、業者に依頼するか?」
盗聴発見を専門業者に依頼する場合と、自分自身で調べる場合には、それぞれ長所・短所があります。
簡単な表にまとめてみましたので、以下をご覧ください。
業者に依頼 | ・機材や知識が豊富 |
・やや調査料金が高い ・原則として、調査は一度きり ・悪徳業者に騙される可能性がある |
自分で探す | ・簡単な機材ならば低価格で済む ・好きな時に何度でも調査できる ・盗聴器に対する知識が身に付く |
・機材を自分で揃えなければならない ・複雑な盗聴器に対応できない ・ある程度は勉強する必要がある |
‥‥このような長所・短所を踏まえながら、「まず業者に調べてもらった後、自分で定期的に検査する」、「まず自分で調べてみて、それでも不安なら業者に依頼する」といった選択をすれば良いのではないでしょうか。