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盗聴器の形状
1、典型的な盗聴器
黒い箱型の、最も典型的な盗聴器です。ほとんどの製品はバッテリーで動き、固有の周波数を持っています。こういった形状をしている日用品は存在しないので、もし人の目に触れれば盗聴器だと発覚してしまう可能性が高くなります。そのため、こういった箱型タイプは「発見されにくい場所に仕掛けられる」か「別の物に埋め込まれる」か、いずれかの方法で設置される場合が多いようです。
2、日用品に埋め込まれた盗聴器
盗聴器を仕掛ける人間としては、黒い箱型の「いかにも」という盗聴器よりも、日用品に偽装された盗聴器を好むでしょう。盗聴器を埋め込む対象としては、ボールペンや電卓、オーディオ製品やテレビなど、内部に空間のある物であれば、ほとんど可能です。写真の盗聴器内蔵マウスは技術研修用の当社自作品で感度にやや問題ありですが、電源をUSBコネクタから摂るタイプですので、対象者のパソコンが起動している限りは動作し続けるタイプです。3、電話回線に仕掛ける盗聴器
電話での会話を盗聴するため、電話機および電話線周辺に仕掛ける盗聴器です。写真の盗聴器はクリップの両端を電話回線へ直列に接続するタイプです。他にもモジュラー偽装タイプや、ヒューズに偽装されたタイプも市販されています。電源は電話回線から供給されるため、故障したり発見されたりしない限りは、いつまでも電話での会話内容を盗聴し続けます。
4、デジタル転送の盗聴器
近年主流になりつつある盗聴方式で、盗聴電波をデジタル転送するタイプです。盗聴する人間から見たデジタル方式の利点は、盗聴波を発見されにくいことです。もし広帯域受信機でのスキャンによって不審な電波が見付かったとしても、一般人や技術レベルの低い業者は単なるノイズなのか本物の盗聴波なのか区別することが非常に困難です。 写真はデジタル携帯電話を応用した盗聴器で、この他にもデジタル式トランスミッターを使った盗聴器や、無線LANタイプも存在しています。5、電波を飛ばさない盗聴器
これまで紹介した盗聴器はアナログ・デジタルいずれかの盗聴電波を発する物でしたが、写真のコンクリートマイクは直接対象者がいる部屋の壁面にマイク部分を当てて、そこから伝わる振動波を音声として聴くのに用いられます。他にもVOR機能を持った市販のボイスレコーダーを録音スタンバイ状態にしたまま対象者の部屋内(または車内)に置いておき、後から回収するという盗聴手段もあります。電波を発しないタイプは盗聴発見業者の盗聴波スキャンに引っ掛からないという利点がある反面、盗聴する人間も対象者に近付く必要があるため、見付かってしまうリスクも大きくなります。
(参考) いろいろな盗聴器の分類方法
伝達方法による分け方
- 無線式: 離れたところから電波で音声を聞くタイプ (上記@、A、B、C)
- 有線式: 有線で接続された場所から音声を聞くタイプ (上記D)
電源供給方法による分け方
- 電池式: 盗聴器に内蔵されるバッテリで動作するタイプ (上記@、A、C、D)
- 寄生式: 家庭用電源コンセントなどから電源を取るタイプ (上記B)
電波転送形式による分け方
- アナログ式: 盗聴電波をアナログで送信するタイプ (上記@、A、B)
- デジタル式: 盗聴電波をデジタルで送信するタイプ (上記C)
偽装の有無による分け方
- ボックス型: 偽装されていないタイプ (上記@、B、D)
- 偽装型: ボールペンや電卓など日用品の形状をしたタイプ(上記A、C)