jailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)と盗聴の関係
iOS(iPhone)を改変し、制限を取り除いて機能を拡張させるjailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)という行為ですが、実は海外では当たり前のように行われています。
日本でも「脱獄」とこの行為の呼称が略され、一部で流行している行為のようです。
このjailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)をしてしまうと、iPhoneの自由度がアップして良いことに感じられることもあるのですが、セキュリティが極端に弱体化します。
それによってスマホの盗聴リスクが上がってしまうのです。
また、iPhoneに盗聴アプリや不正アプリをダウンロードさせたい犯人側が、このjailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)を勝手に行うこともあるので、「自分にはまったく関係がない」ということはありません。
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jailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)とは、正規に制限を設けているコンピュータ(スマホの他にゲーム機等)の制限を取り払う行為のことのです。
例えば、アイコンや電池の表記を自由にカスタマイズすることはAndroidなどでは簡単に出来るのに、通常、iPhoneではできません。
しかしjailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)を行うことによって可能になります。
このように正規に制限から自由になったスマートフォンを“脱獄スマホ”と呼びます。
公式のAPP storeにはない非公式アプリもダウンロードできるようになりますが、監視アプリや盗聴アプリなどの非公式アプリをダウンロードするためにわざわざjailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)を行うこともあります。しかしこの脱獄行為は、ios(iPhoneのコンピュータ)のセキュリティホールを狙って誤作動のような形で引き起こしているため、アップル社の開発者側は意図していません。
元々、iosの厳格な制限はユーザーを守るためのものです。
その堅牢な守りから自ら抜け出てしまったユーザーを、アップル社側は守ってくれなくなるデメリットがあります。
2.jailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)で盗聴?脱獄によるセキュリティ上のデメリット
デメリットについて少し触れましたが、最もデメリットがあるのはセキュリティの部分、データ盗聴の被害が起こりやすいことです。
ジェイルブレイク・脱獄を行ったiPhoneは、通常なら問題なく働くはずのセキュリティソフトがうまく動かないこともあるため、大きなリスクを抱えてしまいます。
脱獄してしまったスマホのセキュリティを突破することは容易です。
名前や住所、電話番号メールアドレス、データフォルダ、使っているSNSのIDやパスワード等々の個人情報はもちろん、○○さんとこんな内容のやりとりをしている、通話をしている等ということが誰かに漏れてしまうでしょう。
このように実際の会話を盗み聞くだけではなく、メールやチャットアプリのやり取りを盗み見ることも『盗聴』といいます。
防衛機能がうまく働いてないiPhoneは、ウイルスへの抵抗力も弱まっています。
脱獄さえしていなければ防げていたウイルスに、なんの抵抗もなく感染してしまうこともあるのです。ウイルスのせいで乗っ取り被害に遭う可能性もあります。
特に脱獄を行った後は、正規のアプリではなく非正規のアプリをダウンロードすることが多くあります。
不正アプリや盗聴アプリをみずからダウンロードしてしまい、スマホがウイルスに感染してしまうことは実際によくあることです。
DDoS攻撃とは、Distributed Denial of Serviceの略称で、「分散したサービス妨害」というサイバー攻撃を指す言葉です。
昔から、一つのWEBサイトやWEBサービスに過剰にアクセスすることで、サーバー負荷をかけるDoS攻撃は起こなわれていましたが、それが赤の他人のスマホやPCから同時多発的に行うDDoS攻撃へ進化してしまいました。
jailbreak・脱獄をしたスマホは簡単にセキュリティを突破されやすく、遠隔操作をされ、DDoS攻撃をするために利用されてしまいます。まったく知らない間に、サーバー攻撃を仕掛ける加害者になってしまうのです。
知らない間にデータ容量も過剰に使われてしまうでしょう。
iosのバージョンやjailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)を行うアプリによっては、iPhoneが正常に動かなくなってしまうことがあります。
中に保存していたデータがすべて破損し、復元が不可能になるということがあります。
また、無事に脱獄できたとしても正規のアプリが正常に作動しなくなることもあるようです。 特に銀行口座を管理するアプリなどは、そのスマホで振り込みなどができなくなることがあるようです。
そして、その不具合を正規のアップルストアで診断してもらっても、直してもらったりすることは難しく、修理補償をしてもらえないことがあるのです。
jailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)を行ってしまったiPhoneは、補償保証対象外となります。故障時に修理不可能と判断されたりする等、デメリットが多くあります。
3.勝手にjailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)されて盗聴アプリをダウンロードされていることも!
自分でこのようなデメリットも覚悟の上で自ら脱獄させる人もいますが、なかには盗聴アプリをダウンロードしたい犯人によって、無断で脱獄させられていることがあります。
盗聴アプリは多くの場合、脱獄させなければiPhoneではダウンロードすることができないためです。
なお、脱獄は短時間で可能なため、10分程度でも注意しなくてはいけません。
iPhoneが無防備になってしまうような、お風呂中や睡眠中でも、出来るだけ手に届く位置に置いておいた方がよさそうです。
Cydiaというアプリは、脱獄スマホ専用のアプリストアです。
この他、見覚えのないアプリがあれば、盗聴もしくは遠隔操作されている可能性があるでしょう。
ちなみに、Androidスマホは脱獄しなくても、盗聴アプリをインストールすることができます。
設定画面で、ダウンロードしたアプリ一覧を確認し、盗聴アプリがないか確認してみましょう。
4.jailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)をしても法律的な罰則はないのか
jailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)について、違法性があるのか、ないのかを下記にまとめました。
このように、jailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)をする事自体は、法律で禁止されていることではありません。
しかし、アップルの規約違反となりますので、あくまでグレーゾーンな行為でしょう。
そして、違法な音楽アプリや動画アプリ、ゲームのチートコードが配布されているアプリ等を利用したり、販売したりするのは、著作権の違反や、商標法の違反にあたります。
損害賠償を請求される恐れもあります。
音楽などを自分ひとりで楽しむためにダウンロードしたとしても、違法アプリを通じてデータが海賊版と知りながらダウンロードしたのであれば違法行為となります。
盗聴アプリやスパイアプリを、浮気してないか監視するために恋人や配偶者のiPhoneにダウンロードすることも、許可を得ていなければ違法です。
5.すでにjailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)されている端末はどうすればいい?
自由にカスタマイズが出来たり、通常ではダウンロードできないアプリを手に入れることができるという誘惑に抗えず、脱獄してしまったiPhoneを「やっぱり盗聴が心配」「動作が不安定で怖い」などといった理由から、元に戻したいと考えることもあります。
そのときは、iPhoneを初期化し、脱獄させる前にバックアップしていたファイルを使い復元しましょう。
jailbreak(ジェイルブレイク、脱獄)のツールによっては、最新iOSのバーションをアップデートするだけでも、元に戻すことができることがあります。
また、勝手に脱獄されている様子があり、盗聴アプリが既に仕込まれていた場合は、バックドアが一度設置されてしまうと、削除してもいたちごっこになってしまいかねません。
こういった場合や、盗聴アプリが仕込まれていないか確認がしたいが自分では難しい、という場合は、スマホ盗聴の発見PROの高度な調査・盗聴アプリ除去サービスをおすすめします。
6.脱獄行為は自己責任ですが、周りに迷惑をかけることも忘れないように
脱獄・jailbreakは自己責任です。
しかし、セキュリティが甘くなってしまい、また本体の動作も不安定になります。
誰かに唆されたり、うっかり魔がさして脱獄したあと、盗聴をされてしまったが最後、本体にある電話帳データや、アプリ内にある友人知人のデータなどが人にわたることもあります。
つまり、自分ひとりの油断で、周りの人間に迷惑をかけてしまうこともあるのです。
スマホの安全を確認するためにも、スマホ盗聴の発見PROの「盗聴アプリ、遠隔操作、乗っ取りの発見除去サービス」を利用してみてはいかがでしょうか?
スマホ盗聴にまつわるその他の質問
不正アプリをスマホにインストールすると、個人情報が流出するのですか?
iPhone乗っ取りとは?Apple IDの不正利用が多いと聞いたのですが、具体的にどのようなものですか?
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