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スマホの乗っ取りパターン
スマートフォンの乗っ取りについて、考えられるパターンを述べていきます。
警察庁の発表を見てみると令和2年中、スマートフォンや携帯電話類の紛失は警察に遺失物届が出された分だけでも、なんと約17万点あったようです。
そのうち、拾われたものは約11万点ありますが、残り6万点のスマホや携帯電話は見つかっていません。
スマホの紛失に備えて、画面のロックを活用していますか?
画面のロックをしていなければ、スマホの中を利用し放題です。
これが物理的なスマホの乗っ取りと言えるでしょう。
ただし、ほとんどの方がスマホの画面にロックをかけているはずです。
しかし、そのロックが単純な4桁の数字で構成されたパスワードの場合、意味がありません。
6桁であっても、数字が「000000」「999999」のような単純なパスワードならば安全とは言い切れません。誕生日なども絶対にやめましょう。
最低限、想定しにくい難しい数字をパスワードに登録し、さらに生体(指紋・顔)認証は登録しておくべきです。
なお、スマホを落としてしまった場合は、
という行動を最初におすすめしているサイトが多いようです。
ですが、紛失した時間が分からない、スマホを落としてからかなりの時間がたっている気がする、というときは、
すぐにスマホのキャリアに連絡を取る
という方法が先決です。
保障サービスなどが整っているはずですので、すぐに利用してください。
各キャリアにより、対応が多少異なるでしょうが、スマホが悪用されないように全力を尽くしてくれるはずなのです。
海外で落としてしまった場合は、通信料金や通話料金は保険で賄えないこともあるそうなので、真っ先に回線と通信サービスの停止をしてしまいましょう。
旅行の前に、ご使用キャリアの相談窓口の電話番号はメモしておいてください。
保障サービスに入っていない、受けるための手続きをしていない、という方は、残念ながら紛失しても早急な対応は見込めません。
月々の金額はそこまで大きなものではないはずです。
できるだけ保険をかけておきましょう。
なお、紛失してしまったスマホの大半は、ロックを解除しなくてもできるリカバリーモードという方法で初期状態にリセットされ、転売されることがあるようです。
拾得物横領罪になりますので、拾ったスマホを売ろうとするのはやめましょう。1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料(1000円以上1万円未満)に処せられます。
スマートフォンのなかには、Apple IDやグーグルアカウント、フェイスブック等のSNS、利用しているアプリ、通販サイト、これらのアカウントのデータが入っています。
これらのどれか一つでも乗っ取られたら被害は甚大です。
個人情報を丸々盗まれてしまいかねません。盗まれるだけではなく、復元不可能なようにデータすべてを削除されてしまうこともあり得ます。
スマホが乗っ取られたことをきっかけに、大切な家族との写真などが全部削除されてしまったら、悔やむに悔やみきれないでしょう。
日本ではまだ実例がありませんが、海外では「スマートフォンをなくしてしまいました」とキャリアに犯人が電話連絡をして、本人になりすまし、電話番号を新しいSIMカードに移植させるサーバー犯罪があります。
あらかじめ犯人は、ターゲットの電話番号の他に名前や生年月日などの個人情報を得て、本人確認の際に必要な情報をスラスラと答え、さらに予想した暗証番号を答えることで人為的なセキュリティを突破するようです。
SIMスワップをされてしまったら、突然電話ができなくなり、通信もできなくなります。
犯人にすべてのデータが移譲されることがあるので、本人確認の暗証番号などは複雑なもの(予想しにくいもの)に変えておきましょう。
スマホの乗っ取り被害の全容
スマホの乗っ取りによって、どんな被害を受けてしまうかを、簡単に解説します。
一番大きい被害は個人情報の流出被害です。
スマホの乗っ取りによって、個人情報が誰かに知られてしまうことで、さまざまな被害を連鎖的に引き起こします。
ですが、個人情報が流出することに、そこまで心配をしない人もいるかもしれません。
名前を知られて困ることを、具体的に想像ができないと、危機感を抱くこともできないからです。
ただ、もし、あなたの手元に、隣人の[内緒にしている情報]が飛び込んできたとしたら、見てしまいませんか?
勤め先のこととか、いつも行っているところとか、些細な情報でも、手元にあったら見てしまうのではないでしょうか。
それが面白いものだったら、誰かに話してしまいたいという誘惑に駆られてしまうこともあるでしょう。
嫌いな人物や有名人の情報だとしたら、嫌がらせに利用しようかな、サインをねだりに押し掛けてみようかな、などと魔が差すことも考えられます。
個人情報とは、一般の人であってもそういった出来心を引き起こしかねないものです。
個人情報の流出についての危機意識を、きちんともちましょう。
個人情報は多岐にわたります。
などがあげれます。
もしかしたら、あなたの飼っているペットの名前から、あなた自身を割り出せるかもしれませんので、個人情報はご自分が関わるものすべてと思っても大げさではありません。
こうした個人情報がサイバー犯罪者の手にかかれば、以下にあげることのような重大な被害を受けてしまうでしょう。
スマートフォンには、おサイフケータイ機能など、クレジットカードが連携登録されているものがあります。
銀行口座をアプリで管理している人もいます。
マメに利用する人の中には、支払いや明細をチェックするときに、いちいちロックを解除するのが面倒で、アプリ上のロックを設定していない人もいるかもしれません。
そんな人が、スマホが物理的に乗っ取られてしまったら使われ放題です。
スマホが乗っ取られたときは、金銭や資産を奪われてしまう可能性もあります。
不正利用による補償を受けられるサービスがセットのアプリも多いので、「もしスマホが乗っ取られて金銭的な被害を被ったら…」と心配な時は、利用規約を確認しておきましょう。
スマホの乗っ取りを行われ、個人情報を得たら、その当人が嫌がることを面白半分に行うサイバー犯罪者もいるでしょう。
世の中には、誰かれ構わず攻撃し、相手が困り慌てているのを見て喜ぶはた迷惑な人もいます。
なかにはこれらのことをしておいて「ロック解除・データ復元・削除してあげるから、お金を振り込め」などと言ってくることもあるようです。
こうした嫌がらせ以外に「あなたが住んでいるのはここですか?遊びに行っていいですか?」などと、なかば脅迫のようなメッセージを送ってくることもあるでしょう。
知らない誰かにコンタクトを取られたら、誰もが心底震えあがります。
こうした命の危険をも感じさせる攻撃を、スマホの乗っ取りをきっかけにされてしまうことがあるのです。
スマホを犯罪利用される被害
あなたのスマートフォンを乗っ取ったあと、そのスマートフォンを「犯罪予告」「迷惑メールを送信」「DDoS攻撃」などに利用されることがあります。
あなたのふりをして、あなたのスマホで行われていますので、あなたの仕業だと思われるでしょう。
実際、遠隔操作で乗っ取られたパソコンの持ち主が、冤罪で逮捕された事件からまだ10年も経っていません。
乗っ取りによる犯罪利用は、それからさらに悪質化していると推測できます。手段によっては、潔白を証明することも難しいこともあるかもしれません。
潔白なのに、犯罪者として扱われてしまう状況に陥らないためにも、スマホの乗っ取りについて強い警戒をしていきましょう。
スマホの乗っ取りを確認する方法
スマートフォンが乗っ取られてしまうと、すぐにわかることもあります。
しかし、乗っ取りの事実を持ち主にばれないように、巧妙に隠ぺいしているケースが存在します。
そのようなスマホの乗っ取りを確認する簡単なチェック方法は以下の通りです。
スマホの乗っ取り方法のなかでも、遠隔操作による乗っ取りを行われた可能性がある場合には、不審なプログラム(マルウェア)の存在を察知し、削除しましょう。
セキュリティソフトの利用が手軽で、一般的です。ある程度の能力がありますのでおすすめします。
また、紛失や盗難にあった場合には、すぐにスマートフォンを契約している通信会社の緊急窓口に連絡をとりましょう。
前述したスマホを落としてしまった対処でも記載しましたが、スマートフォンの補償サービスを受けるべきです。
通信機能の停止や機能のロックなどをおこなうことができます。
代替スマホの手配もできるでしょう。
セキュリティソフトではなく、専門の技術者による目で、スマホの乗っ取りがないかどうか確認したいということもあるでしょう。
セキュリティチェックと排除に強い専門業者にご相談ください。
スマートフォンをお持ちの方なら、誰もがスマホが乗っ取り被害に遭ってしまう可能性があります。
不安な時は、お気軽に専門家に抱えている問題を打ち明けましょう。
スマホ盗聴にまつわるその他の質問
不正アプリをスマホにインストールすると、個人情報が流出するのですか?
盗聴アプリによって、LINEが盗聴され、情報が流出することがあるのですか?
Wi-Fiがハッキングされると、スマホが盗聴されるのですか?
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