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iPhone乗っ取りとはなに?
iPhoneはOSが独特で、アプリについてもApp Storeの基準レベルが高いことから、非常に安全性が高いものだということは知られています。
しかし、そんなiPhoneでもサイバー攻撃に遭い、乗っ取りや不正利用をされてしまう事態が増えてきています。
特に、Apple IDが不正利用されているという被害報告は、毎年減ることがありません。
ここでは誰でもiPhone乗っ取りに遭ってしまう可能性を鑑みて、わかりやすい解説をしていきます。
iPhoneを乗っ取られる3つのケース
「iPhoneを乗っ取られた」というケースには、3つのケースが含まれていることがあります。
紛失、盗難により、iPhoneを誰かに奪われて勝手に使われることを乗っ取りと称することがあります。
画面のロックが甘い場合は、中のデータを悪用し放題ですので、紛失や盗難にそなえて画面ロックは厳重にしましょう。
マルウェアにより、第三者からハッキング攻撃を受けてしまうことも「iPhoneを乗っ取られた」と言えるでしょう。
コントロールができない、個人情報が悪用される、といった被害を受けることがあります。
一番多いパターンのiPhoneを乗っ取られるケースは、Apple IDを不正利用されてしまうことです。
Apple IDはメールアドレスですので、分かりやすい単語や誕生日、名前を元に設定している人も多いでしょう。推測が容易ということです。
それでも、パスワードがバレなければ問題はありません。
Apple IDのパスワードは、8文字以上にし、数字、大文字・小文字の英字をすべて含める複雑なパスワードを設定しなくてはいけないルールですので、かなり強固なパスワードでしょう。
しかし、そんなルールがあるのにもかかわらず、あまりに単純なパスワード…例えば「Abcd1234」などに設定していると危険です。
推測が容易なメールアドレスで、かつ簡単なパスワードを用いている人は、Apple IDの不正利用によってiPhoneを乗っ取られる可能性がかなり高いといえます。
身近な人でも、予想しにくいものを設定してください。
また、パスワードを身近な人に教えてしまうと、いたずらに使われることもありますので、パスワードの管理は厳重に取り扱ってください。
フィッシング詐欺などに引っ掛かり、Apple IDとそのパスワードを入力してどこかに送信してしまった、というときは、即座にパスワードを変更しましょう。
Apple IDを不正利用されたらどうなる?
Apple IDを不正利用される乗っ取りの場合、以下のような被害を受ける可能性があります。
もしApple IDを不正利用されてしまうと、まずiCloudの「iPhoneを探す」を悪用されることが多いようです。
このiCloudの「iPhoneを探す」機能とは、いま自分の手元にないiPhoneが今どこにあるか調べたり、操作ができないようにロックをかけたりすることができる機能のことです。
また、IDに紐付いているクレジットカード情報を悪用され、金銭的な被害に遭う確率が高いでしょう。遠隔ロックされたうえに身代金を要求されることもあるようです。
さらに、ファミリー共有によって自分の購入したコンテンツを利用されることもあります。ファミリー共有機能画面や、利用履歴などをよく確認して、おかしなことが起こっていないかチェックしてください。
iPhoneの乗っ取り(Apple IDの不正利用)が疑わしいサイン
Apple IDを不正利用されるiPhone乗っ取り被害に、ご自分が巻き込まれていないかどうか確認しましょう。
「パスワードが変更されました」
「アカウント情報が更新されました」
などといったメールが届きませんでしたか?
その内容に全く身に覚えのないときは、Apple IDを不正利用されiPhone乗っ取り被害に遭っている可能性があるでしょう。
本当にAppleからの正規メールか確認してみてください。
ドメインが〇〇@apple.comであれば正規のメールですが、そうではないときは、フィッシング詐欺のメールです。
見極めて対処する必要があります。
送った覚えのないメッセージがあることはありませんか?
このような、不可解な操作の痕跡があるときは乗っ取り被害に遭っているかもしれません。
この段階で、自分のApple IDにログインできるときは、急いでパスワードを変更してみましょう。
音楽や電子書籍やサブスクなど、購入していないはずなのに請求がきているということはありませんか?
購入履歴・請求明細を確認し「apple.com/bill」からの請求に異常がないか注目してみてください。
以上が確認された場合は、こちらも自分のApple IDにログインできる状態であれば、急いでパスワードを変更してみましょう。
連携しているクレジットカード情報も削除しておいてください。
突然iPhoneの画面に「こんにちは」とでてくる。
急にデータが初期化されてしまった、というときも、OSの不具合といった問題ではなくiPhone乗っ取り被害ということがありえます。
iCloudやiTunesでバックアップを取っているのなら、データ復旧は容易ですので、焦らずに対処しましょう。
乗っ取りサインがあったらやること
iPhoneの乗っ取り(Apple IDの不正利用)が疑わしいサインが起こったら、以下を試してみてください。
何回か説明しましたが、Apple IDのパスワードを複雑なものに変更、設定しておくことは有効な対策です。
既に不審なことがあったとしても、パスを変更することよってApple IDを不正利用しようとした人を締め出すことができます。
iPhoneの乗っ取りがサインがあればAppleに報告もしてみましょう。
Appleでは、さまざまなサポートを行っています。乗っ取りというトラブルのデータは収集され、他のユーザーの役に立てることもできますので、遠慮せずにサポート窓口で相談してみるべきです。
誤作動や故障というときも、すぐに対処してくれるでしょう。
iPhoneのアプリは、App Storeでしかダウンロードできません。
他の場所でダウンロードしたい、と考える方は脱獄・jailbreak(ジェイルブレイク)という、iOSを不正改変する行為で制限を外すことがあります。
こちらはセキュリティに脆弱性を作ってしまいますので、第三者の侵入が容易になってiPhoneが乗っ取られやすい環境になってしまうのです。
また、不審なメールに返信してみたり、よくわからないサイトで個人情報を記載して送信する、という行動も、第三者の侵入を許してしまいかねません。
ということを徹底しましょう。
iPhoneを乗っ取られない対策
iPhoneをサイバー犯罪者に乗っ取られないための対策をいくつか説明しましょう。
Apple IDのパスワードを複雑なものに設定しておくことは有効な対策です。
既に不審なことがあったとしても、パスの変更によってApple IDを不正利用しようとした人を締め出すことができます。
なんらかの不具合、もしくはマルウェアによる乗っ取りであれば、iOSのアップデートをマメすることで防ぐことができるでしょう。
iOSはいつも最新の状態に保てるように、バージョンチェックしておいてください。
iOSのアップデートは【設定→ 一般 →ソフトウェア・アップデート】で可能です。
もっと厳重に、セキュリティを見直したいときは、専門家にアドバイスをもらいましょう。
「見知らぬアプリがインストールされていて、なんとなく自分では削除するのが怖い」そんなときもサイバーセキュリティのスペシャリストを頼ってみてはいかがでしょうか。
また、乗っ取りがどのような手口で行われたか見当がつかない時や、マルウェアの侵入の詳細を知りたいときなどは、専門の業者に解析をお願いするのも手です。
iPhoneがハッキングされると具体的にどんな症状が起きますか?
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