スマホにウイルスが感染したら、恐ろしいほどに日常で不便なことが起こります。
しかし、誤った知識をお持ちのまま、スマホウイルスへの対策をすることなく過ごしてらっしゃる方が大勢います。
「スマホはウイルスに感染しない。」
「スマートフォンはセキュリティが高水準だから、わざわざ特別なスマホウイルス対策はしなくてもよい。」
「ウイルスはパソコン用ばかりで、スマホが感染してもなにも起きない。」
などの楽観的すぎる意見が、ネットなどに散見されているからです。
実際はスマホもウイルスに感染するリスクがあり、そして日常に多大なる被害を受けますので、スマホセキュリティ対策は必要です。
皆さんにはセキュリティ意識を高く持っていただき、被害を防いでいただきたいとスマホ盗聴の発見PROは考えます。
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スマートフォンがウイルスに感染するとどうなるか
スマートフォンがウイルスに感染すると、以下のような不具合が起こります。
ウイルスに感染しているスマートフォンは、ふと気付いた時に、カメラアプリが起動していることがあります。
また、インストールした覚えのないセキュリティアプリ等の画面が開いていたりすることもあるかもしれません。
これは、遠隔操作を行うウイルスや、自動的に持ち主の個人情報を送信するウイルスに感染している場合の挙動です。
スマホをときにはお風呂に持ち込む人もいますが、勝手にアプリが起動するようなときはその姿を撮影されてしまう恐れがあるので危険でしょう。
スマホにウイルスに感染すると、広告などのポップアップがどんな状況でも出てきてしまいます。なかなか厄介な存在です。
消さないと非常に面倒で邪魔な存在ですし、時には卑猥な画像なども表示されるので気分的にも良くないでしょう。
これはマルウェアのなかでもアドウェアと呼ばれる広告表示ソフトの仕業である可能性が高いものです。特に多いのは、フリーのアプリをインストールしたときに、一緒にインストールされていることです。
「スマホのバッテリーが、近頃はやく減って困る……」
お持ちのスマートフォンが購入から2年以上たっていれば、経年劣化の可能性があります。しかし、そうでない場合は、やはりウイルスのせいであることがあります。
なぜかというと、マルウェアやウイルスがバックグラウンドで勝手に動いて通信をしているために、常にスマートフォンが働きバッテリーがその分消費しているのです。
スマホを使いたいときにバッテリーのせいで使えない、というのはかなりストレスです。
ランサムウェアに感染すると、スマホが使えなくなります。
ロックの番号を不正に変えられてしまったり、データはすべて暗号化されなくなってしまい、ロックの解錠やデータの復元のために金銭を要求されるのです。
スマホの中には重要な情報もたくさんあるため、使えなくなってしまうと非常に困るでしょう。
恐ろしいのは個人情報の漏えいです。
スマホウイルスは個人情報をどこかに送信してしまうものもあります。
本名、年齢、住所、メールアドレス、電話番号、保存している画像、位置情報や履歴、これらがすべて漏えいします。
アドレス帳内の友人や知人のメールアドレスや電話番号のデータまで漏えいしますので、周囲に多大な迷惑をかけるでしょう。
SNSなどのアカウントのIDやパスワードも流出し、乗っ取りの被害に遭うこともあります。
一番怖いのは、銀行口座アプリなどがインストールされている場合に、預金口座まで奪われてしまうこともある可能性があることです。
スマホウイルスの対策
では、ウイルスによってこうした困った体験をしないために、対策をしていきましょう。
スマホを購入する際からの注意から、ウイルス対策をしましょう。まずは中古スマホは避けることです。
なかでもiPhoneなら脱獄(JailBreak)スマホと呼ばれるものは絶対に購入してはいけません。
脱獄(JailBreak)スマホは、正規のストアでインストールできないアプリを利用出来るというメリットがありますが、そのアプリが不正アプリの可能性もあります。
またスマホ自体にウイルスが潜んでいる可能性が0ではありません。
スマホを購入したら、必ず画面ロックの設定を行いましょう。
番号や指でなぞるようなロックではなく、指紋か顔という本人でなくては解除できない認証がおすすめです。
ウイルスの対策もありますが、サイバー犯罪者によるショルダーハッキング(覗き見)による対策にも有用です。
OS(AndroidやiOS)のバージョンを最新に保つことを念頭において、日々スマホに接してください。
OS(AndroidやiOS)をアップデートしないま古い状態で使用していると、セキュリティの脆弱性が残ります。
脆弱性を放置してしまうと、ウイルスに感染しやすくなりますので、OSはマメに最新の状態にしておきましょう。
アプリをインストールしなければ、スマートフォンの真価は発揮できません。
しかし、公式ストア以外からアプリをインストールしないようにしましょう。
公式ストアでは、スマホウイルスが仕込まれた不正アプリなどはほとんど審査ではじかれますので、ウイルス感染の可能性が非常に低いのです。
また、以下のようなおかしなアプリには気をつけましょう。
これらはウイルス感染のリスクの他に、乗っ取りや高額課金などの恐れがあるアプリです。
スマホアプリのインストールは慎重に行ってください。
非常に広告のポップアップが多いサイトがあります。
ブラウザの広告ブロック機能もすり抜け、また広告を閉じるボタンがついてないような悪質な広告が出ることもあるので、こういったサイトをスマホでみるのは避けましょう。
ポップアップ広告を誤ってタップしてしまうと、ウイルスに感染するようなファイルをダウンロードさせてくることもあります。
ポップアップ広告は無視して、そもそも広告が非常に多いような妙なサイトを閲覧しないのが賢明です。
登録していないメールアドレスから「お久しぶりです」といった知人を装った内容のメールが来ることがあります。
添付ファイルがついていたら、「誰だろう?」と思ってファイルを開いたり、返信してしまいがちですが、してはいけません。
URLもクリックしてはいけません。
こういったものは、個人情報の収集やスマホウイルス感染を広げるためにある迷惑メールです。
本当の知人なら、フルネームで名前を教えてくれるはずです。
他にも、
などといったバリエーションがあります。
巧妙なものもありますので、メールアドレスをよく確認してください。
メールで送られてくるウイルスの中には、インターネットバンキング等のIDやパスワードを盗むものもあります。決して、油断しないようにしましょう。
出来れば、「どこのパスワードも同じ」という状況にはしないようにしてください。
うっかり、スマホウイルスに感染し、どれか一つのパスワードが流出してしまっても、それ以外の被害は防ぐことができます。
また、予想のしにくいパスワードであれば、その分安全性が増すでしょう。
すでにスマホウィルス感染が疑われる時にやること
それでは、すでにスマホウイルスに感染しているかもしれない、というときには、どんな対処をすればよいのでしょうか?
出来る限り簡潔に紹介します。
スマホウイルスが、勝手にネットに接続して、個人情報や大事なパスワードなどをどこかに送信してしまわないように、機内モードにしましょう。
そしてすぐスマートフォンを買い替えてしまえば、解決です。
しかし、今までのスマホに保存していたファイルのどこにウイルスが隠れているか分かりませんので、ファイルの移動などはやめた方が良いでしょう。
ネットに接続しない設定にするのは、根本的な解決ではなく、対症療法的な方法です。
あきらかにこれが原因でおかしな挙動が増えた、というアプリがあるときは、そのアプリをしっかり削除してしまいましょう。
ほとんどはこの手段で治るでしょう。
ですが、アンインストールした後でも不具合が治らないというときは、スマホウイルスの進行を許してしまっている状況です。
専門家に相談すべきです。
スマホキャリアが提供している安価なウイルス対策ソフト・アプリもあります。しかし、多少コストがかかりますが、正規のウイルス対策ソフトを活用するのも良い方法です。
ウイルス対策ソフトは、サイバー犯罪による攻撃をブロックしてくれ、マルウェアやウイルスを駆除してくれる頼もしいソフトです。
ウイルス対策ソフトの欠点として、コストがかかるということがあります。
しかも、年単位で購入がすすめられるでしょう。
一度だけしっかりマルウェアやスマホウイルスを駆除すれば、あとはウイルスに感染されないように自分で対策を工夫出来ると考える方は、専門業者に相談してみましょう。
スマホにウイルスが感染したら、リスクが多大です。
ぜひ、これからは恐ろしいことが起こらないように、スマホサイバーセキュリティのスペシャリストからアドバイスを受けてみてもよいでしょう。
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