ハッキングはパソコンやスマホだけでなく、家庭用のWi-Fi機器(無線LAN)も対象となります。
Wi-Fiがハッキングされると、スマホの通話、個人情報や金融データが盗まれたりするなどの盗聴被害に遭う可能性があります。
以下は、Wi-Fiハッキングにより盗聴される情報です。
ご自宅のWi-Fiルーターが被害に合わないために、実際にご家庭内のWi-Fiルーターを利用する上でやってはいけないことや、簡単なセキュリティ強化術を確認していきましょう。
- 目次 -
ご自宅でWi-Fiとスマートフォンを接続している方は多いでしょう。
ルーターがハッキングされる原因や、スマホの盗聴が行われる手口は多数あるのですが、自宅のWi-Fiルーターでやってはいけないことは次の2つです。
多くの人はルーターを初期設定のまま使用しており、この初期設定のIDやパスワードは簡単に推測できてしまいます。
悪意のある第三者によるスマートフォンのデータ盗聴やネットワークへの不正アクセスのリスクが高まります。
さらに、多くの人が家族や親しい友人にSSIDパスワードを教えることで、このリスクはさらに増大します。
このパスワードが知られることで、悪意のある第三者がネットワークに侵入し、スマートフォンに保存されたデータを盗聴する可能性があります。スマートフォンの盗聴対策のために、Wi-Fiルーターをハッキングから守りましょう。
すぐにできる対策は3つありますので、ぜひ確認してください。
対策1.Wi-Fiルーターの管理画面のパスワードを変更する
Wi-Fiルーターの管理画面にアクセスするための、IDとパスワードが初期設定のままである場合は、すぐに変更しましょう。
ご自宅のWi-Fiルーターの管理画面の開き方については、WiFiルーターの取扱説明書やメーカーのホームページなどで確認してください。
一般的には、管理画面には下記の2STEPでアクセスします。
STEP1.ブラウザから管理画面にアクセスする
ブラウザからURL欄に「http://192.168.0.1」と入力します。
すると、管理画面が表示されます。上記はBUFFALO製ルーターでの管理ログイン画面の例です。
STEP2.管理ID、パスワードを入力する。
管理画面にパスワードを入力し、ログインします。
管理画面のID、パスワードはルーターに貼られたシールに記載されている事が多いです。
管理画面に入ったら、必ず設定画面からパスワードの変更を行いましょう。最近では、初回ログイン時にパスワード変更を促すことが多いので、その時に変更を済ませましょう。
ただし、パスワード変更には注意が必要です。
管理画面のパスワードは推測されにくいものでなければなりません。例えば、「apple123」や「okinawa」「abcdef」のような、単語の羅列や数値・ローマ字の昇順、降順のみで構成されたパスワードは、変更しなかった場合と同じくらい簡単に見破られてしまいます。
パスワード管理ソフトを提供するNodePassによると、2021年に流出した侵害されたパスワードのトップ20は以下の通りです。
これらのパスワードを使用している場合、侵害されるリスクが非常に高いです。
パスワードを変更しなかった、または推測されやすいパスワードを使用していた事により、万が一管理画面にアクセスされてしまった場合、Wi-Fiルーターが完全に乗っ取られてしまうリスクがあります。
Wi-Fiの管理画面は頻繁にアクセスする必要がない場合が多いので、出来るだけ推測されにくいパスワードを設定するよう心掛けましょう。
推測されにくいパスワードの特徴は、長さと複雑さ、そしてランダム性が重要です。一般的に12文字以上のパスワードを推奨し、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせることで強度が高まります。
対策2.SSIDとそのパスワードを変更する
管理画面にログインした際に、SSIDとそのパスワードも変更しておきましょう。
メーカーによって多少異なりますが、無線LAN設定のメニューからSSIDとパスワード(もしくは暗号化キーという名称になっています)の変更が行えます。
SSIDのパスワードも同様に、[apple123]など、単調で推測しやすいものを使用するのは避けましょう。 また、ハッキング対策・盗聴対策のためには、定期的にSSID、パスワード変更をするのをおすすめします。
対策3.自宅のSSIDパスワードを漏らさない
他人にパスワードを漏らさないように徹底しましょう。
Wi-Fiルーターの機器本体にパスが記入されているシールなどははがすか、簡単に見れないように工夫しましょう。
恋人や友人であっても、基本的にはなるべく教えない方が良いです。
教える場合は他人がWi-Fiを使用した後に再度パスワードを変更することを強くお勧めします。
最近新たに加わったWi-Fiルーターのハッキング手口に、DNSチェンジャーというウイルス(マルウェア)を悪用したものもあります。
DNSとは、Domain Name Systemを略したものです。
サイトのURLとIPアドレスを紐付けして蓄積している電話帳のようなサーバーです。
閲覧するサイトが本当に信頼できるサイトかどうか判断してる役割をしています。
DNSチェンジャーに感染すると、DNS設定をユーザに気づかれず勝手に変更してしまい、DNSが正常に作動しなくなります。
そのWi-Fiでスマホを使っているユーザーが、いつも見ているサイトに接続しようとしても、DNSチェンジャーが偽の不正サイトに接続するように誘導します。
例えば、いつも通りネット銀行やショッピングのサイトに行こうとして、偽のサイトに接続してしまったら、気づかずに重要な情報をそのサイトに入力してしまうでしょう。
そうなるとスマホの盗聴は容易です。
サイバー犯罪者は、ウイルス(マルウェア)をばらまくだけという最小限の労力でWi-Fiをハッキングし、スマートフォンの盗聴や乗っ取りという危険な犯罪を行っているのです。
外出先で、スマートフォンが勝手にWi-Fiに接続していることがありませんか?
これも盗聴被害を招くきっかけになりかねません。
勝手に接続してしまうWi-Fiは、おそらくキャリアWi-Fiと呼ばれる、 契約している携帯会社が運営している公衆Wi-Fiなどでしょう。
また、公衆の無料Wi-Fiスポットは、コンビニエンスストアや観光地やカフェなど、あちこちにあります。
ご自分のスマホのパケット通信量(データ容量)が気になり、お使いになられたこともあるはずです。
しかし、こういった外出先の無料Wi-Fiスポットには、盗聴リスクが2つあります。
やはり、一番のリスクは同じWi-Fiを利用している人からの盗聴です。
スマホの盗聴をされてしまうと、住所や顔写真も把握され、空き巣被害やストーカー被害に遭う可能性もあります。
スマホの盗聴をされてしまうと、住所や顔写真も把握され、空き巣被害やストーカー被害に遭う可能性もあります。
次に、無料Wi-FiスポットのSSIDと似た名前に偽装した野良Wi-Fi(所有者不明のWi-Fi)に間違って接続してしまう危険です。
スマホ内の情報の窃取を目的として紛らわしい名前のSSIDにしてWi-Fiを解放しているサイバー犯罪者は多いです。
こういった手段で、スマホを乗っ取ったりデータを抜き取り、悪用することは珍しくありません。
外出先のWi-Fiの安易な利用は、スマホのセキュリティ対策に自信がない場合は、できるだけ避けるのが無難でしょう。
自宅は安心でプライベートが守られた場所だ、という思い込みはあります。
しかし盗聴被害に遭ってしまうと、自宅は安心な場所になりません。
Wi-Fiルーターがハッキングされてしまうと、自分だけではなくご家族のスマホやパソコンも危険です。
物理的に施錠や防犯対策を行うことももちろん大切ですが、Wi-Fiルーターの不正アクセスやハッキングを早めに対策することも重要です。
スマートフォンのなかには、重要な個人情報がたくさん詰まっています。 スマホの乗っ取りや、データの抜き取り、盗聴をされないために、まずは対策が重要になってきます。
しかし、すでに盗聴されているかもしれないという懸念があったり、もしくは、盗聴されたかどうか痕跡を見つけたい、という場合は、私たちスマホ盗聴の発見PROの出番です。
犯人による不正アクセスの痕跡や、スマホ内に設置したバックドアまで検知し、スマホの中に仕込まれてしまった盗聴アプリも発見し、除去することが可能です。
スマホ盗聴の発見PROは、このように自分では難しいセキュリティ調査をかなり低料金で行うことができます。
低料金なので、ご家族のスマートフォンも一掃することができるでしょう。
まずは上記で紹介した、Wi-Fiルーターの管理について“やってはいけないこと”をしていないか省みて、スマホが盗聴されているような心配な点があれば当社にご相談ください。
スマホ盗聴にまつわるその他の質問
不正アプリをスマホにインストールすると、個人情報が流出するのですか?
スマホに盗聴アプリを使われると、GPS情報を勝手に調べられてしまいますか?
iPhoneがハッキングされると具体的にどんな症状が起きますか?
▲ ページ先頭へ