実は家庭にある「FMラジオ」を使って、簡易的に盗聴器を見つけ出す方法があります。
盗聴器が発信する電波の中には、FMラジオに使われる周波数を利用した物があるので、
FMラジオを使って、その周波数を傍受することできます。
「今どきFMラジオなんて持ってない。」という方でも、家電量販店やネット通販で購入することが可能です。FMラジオは、盗聴器発見に使うだけでなく、災害時の情報収集にもラジオは役立つので、一つは持っていてもいいかもしれません。
FMラジオを使っての盗聴器を発見するために用意するものは、「音を出すもの」たとえばケータイで音楽を流したり、テレビをつけてもOK。そして、「FMラジオ」。
調査を行いたい部屋や空間で音を継続的に出します。
その空間で、FMラジオの電源を入れ、FMラジオの周波数帯の低いMhzからゆっくりと上げていきます。途中でFMラジオのスピーカーから空間で流している音が出ていれば、盗聴器が存在するという事になります。
後はラジオを持ち、部屋の中を歩きまわり、音が大きくなったり、ハウリングする場所があれば、盗聴器があるはずです。周囲に不審なものがないかよく探してみてください。
このようなFMラジオを使った盗聴器発見方法は、発見できる盗聴器がFM周波数を使った物に限られているため、全ての盗聴器を見つけることはできません。
詳しくは、「ラジオを使った盗聴器発見方法で見つけられない盗聴器とは?」をご確認ください。
一般に出回っている盗聴器の多くがUHF帯やVHF帯の物ですので、これらを見つけるためにはラジオだけではなく、盗聴電波を傍受することができる、盗聴器発見器を用意する必要があります。
盗聴器発見器には、広帯域受信機という様々な種類の電波を傍受することが出来る受信機が向いています。 広帯域受信機は、ラジオと比較して、かなり広範囲の電波を傍受することができます。
どの程度の電波を傍受できるかは、広帯域受信機の性能に左右されますが、当社が所有する最高レベルの広帯域受信機だと、9Khz〜6000MHzの電波を傍受することができ、これは盗聴で使われるほぼ全ての周波数をカバーします。 この広帯域受信機は、一般の方でも購入することができる数千円から数万円の物から、プロが使用する数十万円する物まで、種類も値段もさまざまです。
一般の方でもできるハンディー受信機を利用した盗聴器の発見方法については、次の記事を参考にしてください。
これまでの話を聞いて、一般の方でも簡単に盗聴器を見つけることができるということが分かっていただけたかと思います。
しかし、盗聴器の中には、特殊な物が複数あり、この盗聴器を見つけるためには、プロが持つ専用の盗聴器発見器が必要です。
特殊な盗聴器とは、電源のON/OFFを自由に切り替えることができるリモコン式盗聴器や、これまで一般的だったアナログ周波数を使った盗聴器ではなく、デジタル周波数を使った盗聴器などがあります。
この特殊な盗聴器は、一般の方でも手に入れることができるラジオや広帯域受信機では、発見することができない盗聴器です。
この特殊な盗聴器を発見するためには、それらに対応した、盗聴器発見受信機が必要になります。
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