盗聴器は音声を電波に変換して発信しています。リアルタイムで聞くときには、受信機でその電波をキャッチして聞きます。
一般的な盗聴器の有効範囲は、数十メートルから100メートル程度ですので、あまり離れてしまうと聞き取れないということです。
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盗聴器の有効範囲は基本近距離のみ
一般的なアナログ式盗聴器の有効範囲は50〜200メートルくらいまでです。
電波がそこまでしか届かないと聞くと意外に短い距離に感じるでしょう。
あまり知られていないことですが、盗聴器の有効範囲の距離はこのように狭く、つまり盗聴電波を受信するためには、盗聴器からかなり近い場所でないと盗聴電波を受信することができないということです。
200m以上となると、盗聴電波を飛ばすことは難しくなりです。
一般的に出回っている出力が強めの盗聴器でも、盗聴が可能な範囲は300メートルぐらいまでが限界といえます。
従ってリアルタイムに盗聴電波を聞くとなると、その狭い範囲内にとどまっていると考えてよいでしょう。
盗聴器の有効範囲や限界距離は狭いものですので、犯人はすぐ近くにいて盗聴電波を受信し、聞いているかも…ということがお分かりになったでしょう。
盗聴犯は、徒歩1分から5分くらいまでの距離で音声を聞いていることが多いのです。
周りに建物があまりない一軒家であれば、近所の路上に停止している車両の中などで聞いていることもあるかもしれません。
とはいえ、犯人を自分で探すような危険なことはしないようにしましょう。
ストーカーだったり、憎しみや恨みなどを持っている人物である可能性もあるからです。
それに、通信を傍受すること自体は違法ではなく、業務無線を聞いて楽しむマニアも世間一般に存在しています。
盗聴器を仕掛けた証拠をつかむことは不可能に近く、確実に犯人を見つけることは難しいことなのです。
また、工夫をすることで、盗聴器の有効範囲を大幅にオーバーしてしまうことも可能です。
犯人側は、より見つかるリスクを減らすために、盗聴器の限界距離を大きくオーバーさせ、より離れた位置で盗聴を行っていることがあります。有効範囲の距離が1Kmを超える盗聴器も存在するのです。
有効範囲が1Kmを超える盗聴器は存在する
1キロを超える盗聴器はかなり出力が強く、盗聴器としての販売数は少なくなります。
しかし、盗聴が可能な距離の限界となると、話は別になります。
工夫すれば、アナログ式でも1km〜5kmくらいまで盗聴電波を飛ばすことができるようになるのです。
盗聴有効範囲をのばす方法
など。
このような工夫で、盗聴できる距離をのばし、有効範囲が1キロを超えることもできます。
こういった場合に盗聴器に行われる工夫を、ひとつずつ説明していきます。
出力を上げる改造がされている
盗聴器の音声を送信する側の方の出力を上げることで、電波の飛距離をのばし、有効範囲を飛躍的にのばすことができます。
つよい電波を発信することになりますので、電界強度や出力が、電波法の基準の上限を超えてしまったら法律違反となってしまうことが考えられます。
(盗聴犯にとって法律違反は忌避するものではないのかもしれませんが…)
また、その分電力の消耗が激しくなることが考えられるため、出力が高い盗聴器は、電池式ではなく、電源に直接取りついている盗聴器である可能性があるでしょう。
障害物をさけて設置されている
電波は障害物に弱いものです。
電波は建物などに反射してしまいます。
そこで、盗聴器を仕掛けた場所から直線距離で、なにも障害物のない場所・見通しの良い場所で聞けるように工夫をすれば、想定より遠い位置でも電波を受信して盗聴することが可能です。
周辺になんの障害物もないタワーマンションにお住まいの方などは、こういった工夫で遠距離から盗聴電波を聞かれていることもあるかもしれません。
八木アンテナで指向性をもたせる
テレビを見る際、インターネット経由で視聴する方も増えてきましたが、ほとんどの方が居住している建物に見たい放送波のアンテナを立てているはずです。
そのアンテナの角度を変えると、画質が変わることがあります。
台風のあとなどにアンテナがずれた経験がある方などは知っているかもしれません。
このように電波は指向性があり、受信する側がその指向性を合わせることで、クリアに受信することができます。
それと似たようなイメージですが盗聴器の受信機に八木アンテナなどを取り付け、強い指向性をもたせると、限界を超えた距離でもキャッチしやすくなります。
盗聴電波を聞くときに工夫が必要となる方法といえます。
性能の良い受信機を使う
弱い盗聴電波でも、その分高性能な受信機を使えば、有効範囲が広がります。
前述したように業務無線を拾い聞きして傍受することを楽しむマニアも存在するので、性能がかなり良い受信機が販売されていることもあります。
(聞いた情報を利用・悪用・公開しないのであれば、違法ではありません)
また、高性能な受信機にさらに改造を施すこともできます。
ポテンシャルを高めることで、盗聴器の有効範囲距離はもっと広がってしまうのです。
弱い盗聴電波でも、その分高性能な受信機を使えば、有効範囲が広がります。前述したように業務無線を拾い聞きして傍受することを楽しむマニアも存在するので、性能がかなり良い受信機が販売されていることもあります。
(聞いた情報を利用・悪用・公開しないのであれば、違法ではありません)
また、高性能な受信機にさらに改造を施すこともできます。
ポテンシャルを高めることで、盗聴器の有効範囲距離はもっと広がってしまうのです。
盗聴器の有効範囲を超える携帯電話を改造した盗聴とは
最近は、携帯電話を改造し盗聴器として使われる事例があります。
このようなデジタル電波を使用した盗聴の場合は、1kmなどと言わず、限界の有効範囲距離は大きく広がります。
極端ではなく、日本中どこからでも盗聴が可能となってしまいます。
しかし、遠く離れた場所からの盗聴が出来るこの方法は、それなりの準備や機材、費用や知識が必須です。
携帯電話を改造して盗聴器として使う場合もありますが、個人で改造するなら専門知識が必要です。
業者に改造を依頼する方法がありますが、その場合の改造費用は高額になることが考えられます。
できるだけ費用を抑える方法もありますが、それは色々ネックがあります。
例えば月額料金が低額で通信制限がないスマートフォンを二台同時契約し、通話時間制限がないチャットアプリなどを通話状態にしたまま、片方を盗聴したい相手の家に仕掛けるという手段がありますが、欠点が多くあります。
仕掛ける際には、スマートフォンを充電ケーブルにつないでバッテリーが切れないようにしなければいけません。
自分の手元に置く受信用のスマホは、誤って通話を切らないように気をつけなくてはいけませんし、マイクはふさいで相手側に音が聞こえないようにしたとしても、100%仕掛けた側のスマホから音が出ないとはいいきれません。
この手段は実際に出来そうな気がする盗聴手段ですが、仕掛ける場所にも制限があり、スマホの維持費などもがかかるのであまり現実的ではありません。
最大のネックとして、もし仕掛けたスマホが発見されてしまったら、犯人が判明しやすい、ということも挙げられます。犯人側としてはかなりリスクのある手段です。プリペイド携帯(プリペイドSIM)を使う方法もありますが、通話料・通信量の制限があるため使いきりになります。
高価な携帯電話やスマートフォンを購入して使い捨てるのは、コスパが非常に悪い手段と言えます。
再度侵入して、回収するという手段があれば別ですが、ほとんどの盗聴器は仕掛けっぱなしで使い捨てになるのがほとんどですので、スマートフォンを利用しての盗聴は、盗聴範囲が広いというだけで、総合的に見て割に合わないかもしれません。
一般で市販されている盗聴器を購入する方が安価で済み、もし発見されても身元の特定もされにくいため、リスクが低いのです。
そのため、携帯電話やスマートフォンを利用した長距離・遠距離からの盗聴は、盗聴する側にとって負担が大きいので、あまり使用されない手口です。
ですが、まったく使われない手口だとは断言できません。
実際に調査をしてみると、携帯電話やスマートフォンが盗聴器として使われているケースに出くわすことがあります。
あらゆる可能性を考えられる発見業者を選択してください
一般的なアナログ式の盗聴器は、有効範囲距離が狭く、電波が届く限界が短いのですが、改造されている可能性もあるため油断はできません。それに、デジタル電波を用いた盗聴器が仕掛けられていることもあります。
しかし、盗聴器の発見調査を行う業者の中には、あらゆる可能性を考えることをせずに、一般的なアナログ式の盗聴器の発見調査しかしない業者があります。
なかには、盗聴器調査の経験が少ないために調査を満足に行えない業者も見られます。
「盗聴されている恐れがあるため、盗聴器を発見したい」というときには、あらゆる可能性を考えられる発見業者を選択していただきたいと弊社では考えています。
その点、盗聴器の発見PROでは、スマートフォンや携帯電話を使った盗聴に対応したプランもございますし、ステルス盗聴器と呼ばれる、発見難易度が高い盗聴器を探す機材と技術がございます。
長距離からの盗聴について何か疑問点などあれば、お気軽にご相談ください。
さらに、盗聴器を発見したあとに撤去を速やかに行いますが、事態を放置せず、ケースによっては警察に通報もいたします。
その際、指紋の採取などを行う立会も同行させていただきますので、安心してご依頼ください。
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